あれは、キツかった

生徒指導上、かなり問題のある女の子の担任をしたとき、「よっしゃ!こいつを(ええ感じに)変えてみせたる!」と意気込んだ若き日の私。

暴走族とつるんでるから、夜は家におらへん。

ムカついたら、男女を問わず殴りかかる。

そんな子との対決(?)に、心震わせた私でした。

で、5月初旬前後の家庭訪問のとき、そんなふうに昂った気持ちでお母さんに言いました。

「夜中やろうが、なんやろうが、困ったときには連絡して下さい!」と。

お母さんにしてみたら、渡りに船です。

しばらくして、お母さんからの緊急連絡が入りました。

当時は携帯電話なんかあらへんかったから、家電にです。

夜中の2時・・・

嫁さんが電話をとりました。

「保護者さんから電話やで!」

電話口に出たら、「娘が家を飛び出しました」とのこと。

「ひゃー」と思いつつ、自転車のペダルを踏み続けました。

それからもそういうことが続き、嫁さんに「ここまでせなアカンの?」と言われましたが・・・  でも、ちょっと・・・ 私の仕事を分かってくれた1年でした。

せやけど、きっつい1年でした。