2021-01-01から1年間の記事一覧

Kくん

教室掃除のKくん。 誰かと喋るのは苦手な子なのだろう。 誰かと関わる自信もないのだろう。 いつも、一人で静かに本を読んでいる。 でも、誰かに声を掛けて貰いたいのだろう。 でも、でも、声を掛けて貰っても、おそらく返す言葉を探しているうちに、会話を…

庶務係

私、中学校教員を退職してからの二年間は、小学校の授業の助っ人程度で、のんびりしてたんですが、この4月から・・・ な、なんと、縁あって私学の高校にお世話になることになりました。 いやいやいやいや・・・ 仕事のリズム、勝手が違う。 企業的な感じ・・…

捨て身でないと、ええ仕事出来ません

さっき、嫁さんがデイサービスの仕事から 帰って来た。 「今日から来た利用者さん、何かにつけて大声で怒鳴りはんねん。せやから、スタッフも怖がってしもぉて、何にも出来へんねん」 「で、どないしたん?」 「そのお爺ちゃんの横に座って、怒鳴ってばっか…

便に血ィがーーー!

昨日、大便終えて何気に便器を見たら、血がベタベタと・・・ 父の動脈瘤の手術、嫁さんの心筋梗塞の手術と続いてたから、びびった。 「今度は私?」 で、今日、仕事休んで病院へ行ったけど、大腸の専門医で検査して下さい、ってことでした。 高齢化・・・ 私…

孫は、可愛い

孫って、いい。 ただ、可愛い。 無責任に可愛い。 「こんなふうに育てよ」 「そんなこと、してたらアカンよ」 そんなふうに、私の思いを背負わせることもない。 孫が言うこと、すること・・・ すべてOK。 それが、いいのか、悪いのか・・・ そんなことも考え…

見つめ合い・・・ 笑う

笑い合える・・・ って、ホンマええ感じ。 他の先生が見たら、「何してるんですか?」ってなことになるんかも知れませんが、ええ感じ。 ある日の朝読の時間・・・ その日は、一人の男子を除いて、登校が気になる子たちも、みーんな来てる。 その男子は、通院…

憂う

思い通りに行かないことが、ある。 それが人生なんだ、とも思う。 でも、しんどいよねえ。 それでも、進まねばならない。 生きるとは、そういうこと。 「ま、しゃーないな」で、進むしかない。 しんどいからと立ち止まっていても、しんどいだけ。 しんどさか…

人が憂う、と書いて「優しさ」です

優柔不断・・・ 決められないってことですね。 何故、決められないのか。 「こんなふうにすれば、誰かが困るかもしれない」 「こう言えば、あの人が悲しむだろうな」 自分のしたいことが出来ず、言いたいことが言えない人は、ひょっとすると、こんなふうに誰…

右へ左へと揺れながら成長していくんです

青年期の10数年をかけて、子どもたちは自我を形成し、自立・・・ 大人になります。 青年期の入り口が、思春期。 自我の芽生えです。 自分というものがむくむくと顔をもたげてくるものですから、主張したくてなりません。拒否したくてなりません。 この時期を…

母親の苦しみ

学校で子どもを叱ったとき、間髪入れず母親から連絡・・・ いわゆる苦情の電話が入ることがあります。 「うちの子を叱らないでやって下さい」 「うちの子にも事情があったのです」等々。 お母さんは、帰宅した子どもの何かしら不機嫌な様子を見て、心配で仕…

育てる → 育ち

「人は二度誕生する」とは、啓蒙思想家ルソーの言葉。 市民革命の精神的拠り所となった「社会契約論」を著したことで有名な人物です・・・ が、彼は教育者でもありました。 人の一度目の誕生は、オギャーと生まれたとき・・・ この世に存在するための誕生で…

#評価のための評価

今、学校現場は大変。 文科省が出した評価の仕方を必死で学習してます。 子どもたちの「主体性」を見とることが出来なければ、正しい評価が出来ないらしい。 「主体性」って何? から始まって、「主体性」を見とるには、子どもらに授業の振り返りをさせねば…

自分の言葉

生徒たちに語る言葉は、自分自身の苦い経験も含めて、学び取り、自身の心の内から湧き出るものでなくては、嘘・・・ 生徒たちの心に届く筈はありません。 校長が教員に語りかける言葉も同様。 ところが、どこかで目にして「ええやん」と思った言葉を、さもあ…

#子育て 子どもは環境で育つ

子どもが育つには、まず、三度の飯。 しかし、飯だけでは、身体は育っても心は育たない。 心を育てるには・・・ 心が育つには、愛情という滋養が要る。 愛情ある「躾」でなければ、「躾」は正しく身に付かない。 愛情ある環境であるのか、ないのか・・・ で…