先生にとっても生徒にとっても・・・
学校の生活指導は、「世の中基準」でないとあきません。
子育てやら、教育いうんは、子どもらがやがて大人になって、世の中を自力で生きていけるようにするためのもんやからね。
そのためには、せなことはさせる。したらアカンことはさせへん。
「アカンもんはアカン」いうんを、ちゃんと教えたらなあきません。
中学校を退職して4年目。
今、再任用で複数の学校をまわってるんやけど、この数年で、かなり変わったような気がする。
先生らがもの凄ォ、忙しそう。
せなアカン仕事をひたすらこなしてるって感じ。
生活指導も、ただただこなしてるって感じ。
せやからいっつも職員室に人がおらへん。
余裕がないのはアカンな。
学校の先生らの余裕を奪ったんは誰や?
余裕がないから、例えば、遅刻した者への指導があらへん。
私の通ってる複数の学校は、門が閉まってからひっきりなしにピンポンピンポンや。
各クラスに少なくとも3人はおるで。
欠席者も各クラスに4、5人はおる。
4、5人の内訳・・・ 半分はいわゆる不登校。
遅刻に話を戻します。
私の感覚では、遅刻した者への指導はないんやけど、どうやら、指導してるつもりのようや。
まず、ピンポンして、学年・クラス・名前を告げる。
校舎に入ったら、まず職員室に行って遅刻カードに時間や理由を記入する。
で、職員室におる先生にサインしてもろぉて、そのカードを授業してる先生に渡す。
絶対に門から教室に直行したらアカン!
そういう指導。
それが指導。
毎日、ほぼ同じ顔触れ。
校門指導担当もおるけど、時間になったら閉めて職員室に帰ってくる。
いやいや、同じ顔触れが門を閉めた後に次から次へと来るんが分かってんねん。
そこで、叱るなりなんなりしてから学校に入れてくださーい。
「遅刻も欠席も、めちゃ多いなー」っちゅーて、言うたことあるんですけど、そのときの先生らの反応に、もうそれ以上、よぉ言わんかったわ。
遅刻って、世の中ではアカンことやん。
休みまくるんも、アカンことやん。
せやのに、「あいつの家がだらしないですからねー」とか、「あーいうやつなんですよ」とか、「小学校から続いてますからね」でお終い。
そこをなんとかしようと試行錯誤、悪戦苦闘するところに面白さがあるんやけどなー。
一番上の孫が小学校の2年生で、これからも孫らが次々と就学するんやけど、なんか嫌な感じやなー。
学校が面白ォないいうんも、遅刻やら欠席が多い要因ちゃうやろか。
先生らも、面白ォないから辞める人が多いねん。
ほいで、成り手もおらん。
私が通ってる学校も、先生の絶対数が足りてへん。
えらいこっちゃ。
勤務時間が超ブラックで、業務も多量煩雑の超ブラックっちゅーのが先生不足の原因って言われてるけど・・・
それだけで言うたら、私らがやってた頃は、超ド級ブラックやったで。
それでも、やりたい仕事を思いっきり出来てたから、楽しかった。
今、業務内容のブラックについて、「トイレ掃除まで先生の仕事だそうです」ってな感じでニュースキャスターが言うてるけど、生徒らと一緒にトイレをピカピカにするんはオモロイんやけどなー。
学校の先生らから楽しさを奪うようなお達しばっかり下してくる文科省に問題ありやで。
ホンマ、そう思う。