俊くん(仮名)
私が今勤務するのは、特別支援学校です。
一般学校(中学校)を退職してから、小学校、高等学校などを経験してからの勤務です。
ですから、重度の障害を持つ子たちの教育に携わるのは初めてで、何ら身体の医療的知識も技術もない素人。
でも、担当となった俊くんが、今、可愛らしくてたまりません。
だから、俊くんがやがて大人になり、施設のお世話になりながら人生を送っていくのだなと思うと切なくなります。
お世話いただく方々に、ちょっとでも好かれるようになってくれたらなぁと思いながら・・・じゃあ、今、俊くんに何を身につけさせてやればいいのだろうかと試行錯誤しているところです。
でも、そのために私が「今」しておかねばならないことにばかり捉われていれば「思い込み」になってしまう。
毎日の学校生活が俊くんにとって、苦痛の連続になってしまいかねない。
やっぱり、楽しくなくっちゃ・・・ と思うんです。
そして、特別支援学校の先生方には、甘やかしに見えてしまう・・・ 。
でもね、私、一般学校の生徒たち(今でもこれまでのあちこちの卒業生たちと飲みに行ってますが)には、会う度に、「あの頃の先生、えげつなかったでー」と言われるほどキツかったのですがねー。
でもでも、自画自賛ですが、「こいつらをこんなふうに育てる!」っちゅー「思い込み」のない愛情があったからこそ、あちこちの卒業生たちとちょくちょく飲めるんだと思ってるんです。
これも「思い込み」?